予防医療
治療から予防へ
予防医療の発展により、致死率の高い病気や混合感染により重い症状が出る病気が未然に防げるようになってきました。
発症してから治療するのではなく病気を予防するという事は大切なペットを守る上で非常に大切です。
ワクチンの接種時期などは、生活環境などによっても異なりますので、獣医師にご相談ください。
混合ワクチン
混合ワクチン接種により複数のウイルスへの免疫力を高め、感染症を予防します。
ペットの感染症での死亡率は高く、一度感染してしまうと重病化してしまう可能性があります。大切なペットの健康を守るために、ワクチンでの予防をおすすめします。
犬はこれらの病気が予防できます
犬ジステンバーウイルス | 犬パルボウイルス感染症 | 犬アデノウイルス2型感染症 |
犬伝染性肝炎 | 犬パラインフルエンザ | 犬レプトスピラ病黄疸出血型 |
犬レプトスピラ病カニコーラ型 |
猫はこれらの病気が予防できます
猫ウイルス性鼻気管炎 | 猫カリシウイルス感染症 | 猫凡白血球減少症 |
猫白血病ウイルス感染症 | クラミジア感染症 |
狂犬病予防
狂犬病は「狂犬病予防法」により、生後91日以上のすべての犬に対して毎年1回の注射が義務づけられています。
狂犬病という名前ですが、人を含むすべての哺乳類に感染します。しかも現在治療法は無く、発症するとほぼ確実に死に至る恐ろしい病気で、年間約5万人が狂犬病により亡くなっています。
接種の時期
生後91日以上の犬に年1回
必要なもの
鑑札、もしくは鑑札番号を控えたもの(初めて接種する犬はこれから発行するため不要です。)
登録手続きについて
京都市在住の方の登録及び注射済票の交付は当院が代行しております。
鑑札登録料…3,600円(一生に1回の登録)狂犬病ワクチン注射…2650円(1年に1回接種)
注射済票交付手数料…650円(京都市在住の方のみ接種後、交付)※京都市以外にお住まいの方でも狂犬病ワクチンの接種可能です。
接種後お渡しする証明書をお住まいの役所にお持ちいただき登録完了となります。
フィラリア予防
フィラリア症とは、動物が蚊に刺されることにより寄生虫であるフィラリア(犬糸状虫)が心臓に寄生し、血液にの流れを悪くしてしまう病気です。
治療は困難で、重症の場合は死亡してしまうこともありますが、しっかり予防すれば確実に防ぐ事ができます。
蚊の発生する時期に合わせてしっかり予防しましょう。
予防前の注意
フィラリア陽性犬に予防薬を与えると、ショック症状で死亡してしまう場合があります。
予防前に血液検査を必ず行いましょう。採血してから10分程度で結果が出ます。5月から11月までの7か月間、月に1回投薬してください。
当院で処方できるお薬の種類
●飲み薬(錠剤)
●チュアブル(おやつタイプ)
からお選びいただけます。○その他、スポット剤(滴下)に限り、フィラリア予防+ノミ予防が出来るタイプもあります。
マダニは予防できません。
ノミ・ダニ予防
ノミやダニは手で取ったりシャンプーをしても完全な予防にはなりません。
ノミやダニは動物病院で取り扱っている予防薬を月1回定期的に使うことでほぼ完全に除去することが可能です。ペットの健康の為に、確実なノミ・マダニ予防をおすすめします。
市販の予防薬との違い
よく市販の予防薬で予防されていると言う方がいらっしゃいますが、実はほとんど予防できていない可能性があります。ペットショップやホームセンターなどで売られているノミ・ダニ予防薬は医薬部外品ですので、動物病院で処方する医薬品の予防薬と比べると、20%〜30%程度の効果しか発揮しません。
動物病院の予防薬は100%の駆除効果がありますので、動物病院での予防をおすすめします。
また、マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という感染症を人間に媒介します。この感染症は、現時点では予防法・治療法共になく、死者も出ている恐ろしい病気です。
ペットたちに感染してから対処するのではなく、徹底的な予防を心がけましょう。当院で処方できるお薬の種類
●チュアブル(おやつタイプ)…シャンプーやトリミングの予定に関係なく投薬できます。
お肉のおやつのような形状で無理なく投薬できます。
●スポット剤…液体を首の後ろに滴下します。使用する前後1日はシャンプー、
水浴びは出来ません。滴下が難しい場合は病院でもお付けすることが出来ます。
○どちらのタイプも効果は同じで、基本的には春から秋にかけて月1回投薬します。
去勢・避妊手術
去勢・避妊手術は望まない妊娠を防ぐだけではなく、老後に比較的発症確率の高い病気のリスクを下げることができます。
避妊手術はメリットも大きいですが、注意しなければいけない点もあります。
当院では去勢・避妊手術について詳しく説明いたしますので、疑問点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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オスのメリット
発情のストレスが無くなる
望まない繁殖を防ぐ事が出来る
マーキングの予防になる
精巣腫瘍・前立腺肥大・肛門周囲腫瘍・会陰ヘルニアのリスクを下げる
攻撃性を下げる
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メスのメリット
発情に伴う体の変化やストレスが無くなる
望まない妊娠を防ぐ事が出来る
子宮蓄膿症・子宮内膜炎・子宮腫瘍・卵巣腫瘍・乳腺腫瘍のリスクを下げる
偽妊娠を防ぐ
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去勢・不妊治療の注意点
肥満になりやすくなりますが、適切な食餌管理をご提案いたします。
ホルモンバランスが崩れて、高齢になった時に失禁などの症状が出る事があります。
健康診断
病気の早期発見の為に
犬や猫は人の4〜5倍速く歳をとります。
一年に一回の検査でも、人間に置きかえると4〜5年に一回の検査と同じです。また、動物たちは野生で生活していたので、痛みを外敵に悟られないように我慢できなくなるまで隠す習性があります。
大切なペットたちに健康で長生きしてもらうためにも、定期的な健康診断を心がけましょう。
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健康診断のメニュー
一般身体検査
血液検査
尿検査
糞便検査
レントゲン(胸部・腹部)
エコー検査
ホルモン検査
これらの様々な検査項目から状態や年齢、ご予算に合わせた健康診断コースをオーダーメイドで提案することも出来ますのでお気軽にご相談ください。